ウサミ映画雑談カフェ

好きなものは映画とミスチル他。 好きなものの魅力を雑談形式で。

好きな人に聴かせたい! ミスチルラブソング集

こんにちは。ウサミです。

 

みなさん、Mr.Childrenは好きですか?

僕は大変、好きです。

 

桜井和寿奥深い作詞に惹かれ、高校生以来ハマり続けています。

 

そして、中でも桜井和寿の真骨頂が現れるのが、意外にも「ラブソング」だったりもするんですね。

恋愛感情の中の言葉にするのが難しい絶妙な感覚を、「いい得て妙」なフレーズを充てるのがすごくうまい。

 

別れの歌、片思いの歌、浮気な心を描いた歌などなど。そのバリエーションもすごく豊富なのです。

 

今回は、中でも「好きな人に聴いてほしい」曲をいくつか紹介したいと思います!

 

 

 

 

1.Simple (収録アルバム:DISCOVERY)

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10年先も 20年先も 君と生きれたらいいな

悲しみを連れ遠回りもしたんだけど

探してたものは こんなシンプルなものだったんだ

 

 

この時期のミスチルといえば、暗く尖っている曲が多いんです。

 

『深海』、『BOLERO』と続くダークな世界観のアルバム。

世間が作り出したミスチル像に抗うような曲が多く作られました。そして、そののちに一年ほどの活動休止を発表。このまま解散してしまうのでは、と噂されたそうです。

 

そんな中で満を持して生まれた『DISCOVERY』というアルバム。

 

開幕から続く暗いサウンドに、一体どういう意図をもって「DISCOVERY」というタイトルをつけたんだろう?と思いました。

 

中でも「光の射す方へ」や「ニシエヒガシエ」、「Prism」といった、心に抱える暗い部分をさらけ出すような曲が多い中に佇む、温かく優しい真っ直ぐなラブソングこそが、この「Simple」という曲です。

タイトルの通り「シンプル」でストレートに心に響く名曲です。

 

マイナス思考で悩みまくった結果 この命さえも無意味だと思う日があるけど

「考えすぎね」って君が笑うと

もう十代のような無邪気さがふっと戻るんだ

 

冒頭の重い歌詞から、それを裏切るような明るくほほえましい歌詞。このギャップが、曲の温かみを増しています。

この手法、いかにも桜井和寿っぽい。「HANABI」の冒頭もこんな感じです。

★余談ですが、この曲はそのまま「HANABI」につながったりして、なんて想像してたりもします。

 

喧嘩した時には欠点でもあるんだけど

自分に正直で遠慮のないところに惹かれるのさ

 

いやー大好きな歌詞です。すごく具体的な情景を描いているのに、あたたかくて普遍的な感情へと落とし込んでしまうのがすごい。

 

寂しい曲も 哀しい曲も 君と奏でればいいや

失ったものをさりげなく憂いながら

微かな戸惑いをそっと吐き出しながら

 

幸せな時間だけでなく、マイナスな感情も含めたすべてを共有しよう。

ここまで強い愛をさりげなく歌ってみせるのです。

 

 

アルバムの中で突如訪れる温かな空気感。それはそのまま、『DISCOVERY』というアルバムそのものの空気感を一変させます。

 

「探していたものはこんなシンプルなものだったんだ」

 

Mr.Childrenが「DISCOVERY」したもののヒントがここにあるのかもしれません。

 

そしてアルバムは、深海から浮上し、少しづつ美しい世界からの光が差し込んでくるようなイメージを聴き手に与えます・・・

 

 

 

2.ロードムービー(収録アルバム:Q)

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街灯が2秒後の未来を照らし オートバイが走る

等間隔で置かれた闇を越える快楽に また少しスピードを上げて

もう少し次の未来へ

 

『DISCOVERY』の次の作品となった『Q』に収録されている曲。ファン人気がものすごく高い名曲です。

売り上げだけで見ると、かなり落ち込んでしまった『Q』というアルバムですが、ミスチルの中でもかなり名曲ぞろいの超名盤です。最高傑作だという人も少なくありません。

確かにファン以外の人が聴くと「なんじゃこりゃ?」となる部分も多いアルバム。しかし、現在のMr.Childrenにはなくなってしまった魅力が詰まりまくっているのです。

 

このアルバムはMr.Children「クセ」が目立っているようなアルバムです。

桜井和寿の遊び心と表現力、そして芸術性に特化したようなアルバムになっていて、聴けば聴くほどその沼にはまっていくような奥深いアルバムとなっています。

 

『深海』のようなかっこよさはないし、『BOLERO』のようにヒット曲も少ない。『IT'S A WONDERFUL WORLD』ほど温かくないし、『HOME』ほどライトでもない。

しかし、ファンからすれば『Q』こそがMr.Childrenの魅力そのものに他ならないのです。

 

その中でもひときわファン人気の高いのがこの「ロードムービー」。

桜井和寿本人もお気に入りなようで、直近のライブで珍しく歌われるというファンにはたまらないサプライズもありました。

 

ラブソングではありますが、愛という物を歌い上げた曲というよりは、好きな人と共にいる極上の一瞬を見事に切り抜いたような歌詞が特徴的な曲です。

 

カーラジオもなく そしてバックもしない

オートバイが走る

ただ君のぬくもりを その優しい体温を

この背中に抱きしめながら

 

いやーバイクに乗ってみたくなりますね。

こういった良いなあと思えるような情景を描く天才ですね。

曖昧で洗練された言葉を並べるではなく、直接的で不器用な言葉を並べ、そこから奥行きを持たせるというスタイルの曲はMr.Childrenに多いですが、「ロードムービー」はその真骨頂ともいえます。

 

優しく爽やかな音に、奥深い歌詞。フレーズではなく歌詞全体が一瞬の情景を切り取っているような感覚にぜひ浸ってほしいです。

 

『Q』はその他にもラブソングが粒ぞろいで、不器用な片思いを描いた「つよがり」や、珍しく情熱的に、燃え上がるように愛を歌い上げる「Halleluiah」、アルバム全体の余韻を楽しませてくれる「安らげる場所」など、多くの人に聴いてもらいたいアルバムなのです。

 

 

 

3.しるし(収録アルバム:HOME)

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ダーリン ダーリン

いろんな角度から君を見てきた

共に生きれない日が来たって どうせ愛してしまうと思うんだ

 

『HOME』といえば、癒しのアルバムといったところでしょうか。

タイトルの通り、家族のような温かい曲の多い作品です。Mr.Childrenが持つ優しく、奥深く、美しい芸術性が遺憾なく発揮されていて、ミスチル初心者にもぜひともお勧めしたい名盤です。

 

このアルバムの中でも特に名曲なのが、この「しるし」。

有名な曲なので、多くの方は一度は耳にしたことがあるはずです。しかし、この曲の歌詞についてしっかり味わうことはあまりないのではないでしょうか?

 

桜井和寿いわく、この曲は「別れの歌とも、恋愛がうまくいっている曲とも、片思いの歌ともとれる」そう。聴く人によって曲の姿を自在に変えることができるというのは、桜井和寿の作詞能力の真骨頂といえるでしょう。

 

「半信半疑=傷つかないための予防線」を

今微妙なニュアンスで君は示そうとしている

 

このフレーズなんて、ほかの言葉では代替できないような見事なフレーズだと思います。人間の事を深く観察している人でなければこの歌詞は書けないでしょう。

不器用ながらも次第に相手と心を通わせたいという気持ちが見て取れます。

 

『HOME』というアルバムそのものが、人間という物を歌い上げているようなアルバムに感じます。「彩り」や「もっと」といった人間の営みに関する賛美、「Another Story」のようなシックなラブソングもあり、「フェイク」のようなハッとさせるようなロックナンバー。

その中に鎮座するこの「しるし」は、この時期のMr.Childrenのマスターピースといえます。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

御託を並べすぎてたったの三曲しか紹介できませんでした。

歌詞の深みを味わい、今の自分と重ねたりして楽しんでいただけたらと思います。

またパート2を作ろうと思います。

 

またあなたに会えるのを楽しみに待ってさようなら。