ウサミ映画雑談カフェ

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『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』 【スターウォーズにわかレビュー】エンタメとしてなら〇。サーガの第一話としてなら…

こんぬつは、ウサミです。

 

映画ファンを名乗りながらもスターウォーズ未鑑賞のウサミです。

 

しかし!ついに観ましたよ。

というのも、先日、スターウォーズ好きの友人にスターウォーズ最新作観に行かない?」と誘われたんです。

理由は

 

 

“彼女を誘ったけど過去作品8本も観るのめんどくさいと断られたから”。

 

 

 

 

まぁ気持ちはわかる。

 

なんじゃそりゃ、と思いましたが、アベンジャーズのために20本過去作一気見した私ですから、せっかくの機会、一気見しましたよー!!

 

 

僕もようやくスターウォーズファンの仲間入り。大ファンではありませんが、人並にハマり、ちゃんとたのしみました。

そんな僕が、にわかなりにスターウォーズ作品を一つ一つレビューしていこうと思います!

まずはエピソード1から。

 

スター・ウォーズ全体のネタバレを含むので注意

 

 

 

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』 (1999)

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監督・脚本 ジョージ・ルーカス

出演 リーアム・ニーソン ユアン・マクレガー ナタリー・ポートマン ジェイク・ロイド 他

 

壮大なるスターウォーズサーガの物語としては、第一話となる本作。

しかし、公開の時系列的には4にあたる。

エピソード的には、4→5→6→1→2→3 の順で公開された。

 

前作のスター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』から約15年。ファンの期待を一身に背負い、満を持して公開された本作。

興行的には大成功したものの、観客の評価は思うように伸びず、この4,5,6の「プリクエル三部作」と呼ばれるシリーズそのものが少し駄作のような評価を受けている。

 

確かにね。15年待ちわびてあのクオリティならちょっとショックだろうな。

 

僕はスターウォーズに特に思い入れもなく、結構詰め込むように鑑賞したのでそこそこ楽しめましたが、めっちゃ楽しみにしていて、前作の考察を尽くした状態であれだったら肩透かしを食らうだろうな、と思います。

 

その辺も含めて、レビューをば。

 

 

 

1.そもそも、描かれているものが薄い

 

エピソード4から6にかけて、ルーク・スカイウォーカーという英雄を主軸に見事な世界観のクロニクルを描き上げた、スター・ウォーズ

 

その壮大な世界観と、奥行きのある設定、想像力を掻き立てるエンターテイメント性が魅力の本シリーズでしたが、この「プリクエル三部作」はちょっと毛色が違います。

 

 

以下、4,5,6を「第1部」、1,2,3を「第2部」と呼びます。

 

 

第1部ではいろいろあったじゃないですか。

いろいろ分からないこともたくさんあって、そのミステリアスさが奥深い世界観と想像力をくすぐってきて、大人でも子供のように楽しむことができた。

 

世界観を広げたワードがたくさんありましたね。

 

 

①オビワンと、かつてのその親友であり弟子であるアナキン(ダース・ベイダー)の関係性

ルークをささえたオビワンの若かりし頃、アナキンとは良き友人で兄弟のような関係だった、と4で言っていました。

そんな師弟関係を引き裂くような事件があったのか、それがどのようなものなのか知りたい。

 

 

②銀河の秩序を守る、今は絶えたジェダイ・ナイト

正義と秩序の守護人、ジェダイ。第1部では絶滅していまい、隠居していたヨーダにルークは修業をつけてもらいました。

過去篇ということで、ジェダイがどんなふうに活躍したのか、が観たいという気持ちは大きかったです。

 

 

③世界の秩序を変えるきっかけとなった、クローン戦争

4にて出てきたクローン戦争というワード。当初、ルークの父アナキンはこの戦争で戦死した、というように言われていましたね。

銀河帝国の誕生の足掛かりとなったこの戦争。

過去ということで、この辺の描写が楽しみでした。

 

 

しかし、ふたを開けてみればこれらの3つのポイントはあまり描かれませんでした。

 

クローン戦争に関しては、

「勃発寸前のところと終戦後しか描かれない」

という始末。これにはがっかりせざるを得ませんね。

 

 

以下、3つのポイントがどう描かれたかをレビュー。

 

 

 

❶オビワンとアナキンの関係性について

 

まず、本作(ファントム・メナス)はほとんどオビワンが出てきません。

 

 

 

 

 

それはアカンやろ。

 

 

物語の主軸と思わしきジェダイの戦士オビ=ワン・ケノービ

の、師匠のクワイ=ガン・ジンばかりが登場しています。

 

 

 

・アナキンの才能を見出した

・アナキンを奴隷から解放した

・ほかのジェダイの反対を押し切ってアナキンを育てようとした

 

 

これらの「アナキンとの関係性の深さを示せそうなエピソード」すべてクワイガンがやりました

 

 

 

 

 

 

 

 

何で?

 

 

 

 

 

 

クワイガンって誰よ! 

これじゃむしろアナキンの師匠はクワイガンじゃない!!

 

 

 

 

 

 

 

といいたくなりました。

 

 

そのころ肝心のオビワンは何していたの?というと・・・

 

 

 

 

 

 

オビワンは基本「宇宙船の中で待機」してました。

 

 

 

 

 

 

えぇ… 

 

 

 

これじゃどういう風にアナキンとオビワンの友情関係ができたかわかりにくくない?

 

 

 

 

っていうかそもそも

 

アナキン、ガキじゃねえか!!!

 

 

根本的なことを言うと、アナキンがガキである必要性があまりわかりません

 

 

あのダース・ベイダーにも少年時代があるんだよ…

ということを伝えるためなのか?

子供の頃から頭一つ抜けた天才的な存在だった、ということを描くため、だと解釈していますが、別に青年でも違和感なかったと思います。

 

 

そこまでカリスマ的天才少年のようには描かれてないし。レースがうまいくらい?

 

あまりに幼すぎて、オビワンとの友情も、パドメとの恋愛も、いまいち説得力がなく思えてしまうのです・・・

 

 

なんでこの役目をクワイガンにやらせたんだろう。

 

このせいで

 

 

オビワン→師匠であるクワイガンに託されたからアナキンを弟子にした

 

アナキン→恩人であるクワイガンに言われたからオビワンを師匠と仰ぐ

 

 

 

なんで二人の師弟関係にクワイガンを挟む必要があるのか。

 

 

 いささか謎。

 

 

ジェダイについて

 

己の運命を断ち切り、復活のジェダイとなったルーク。

かつて銀河の正義を保った騎士、それこそがジェダイ

 

しかし、第2部でのジェダイの描かれ方はいささかお粗末でした。

 

 

全然カッコよくないんですよ。

 

ジェダイ評議会なる頭の固くてあまり聡明とは言えない連中がオビワンたちにいろいろ口出ししてくるんですね。

正義の執行者ということで、政治に関しても意見してくる。

 

もっとミステリアスな感じかと思ってた。

運命がー、とか、暗黒がー、未来がー、とか口出ししてくるし、うかつだし、感情表現薄くて退屈だし…

 

そもそも通称連合との交渉にオビワンとクワイガンが派遣されたっていうのもわかりにくい。そんな政治の駒にされてるの?

 

銀河の治安を陰から見守る守護者みたいな立場を想像していたので、個人的にはちょっとがっかり。

 

 

 

「アナキンはジェダイにはなれん。年を取りすぎだ。」

 

「一人のマスターにつき弟子は一人までだ。」

 

みたいな謎ルールも出てきたり。

 

 

 

 

別によくない?

てかアナキンめっちゃガキやん。全然若いやん。

 

 

 

 

 

 

クワイガン「私がアナキンを弟子にして一人前のジェダイにして見せます。」

 

ヨーダジェダイに弟子はひとりまでじゃ」

 

 

っていうやり取りしてたときのオビワンの

 

 

 

 

 

「え? 俺は?」

 

 

 

 

 

みたいな顔に笑った。アナキンはクワイガンの弟子なんでね。

クワイガンも

 

 

「あ、こいつはもう一人前なんで…」

 

みたいに体裁を繕おうとしてたのが”寝取られた”感があって笑いましたね。

 

 

❸クローン戦争について

まだ言及されていません。まあそれは仕方ない。

 

本作のタイトルファントム・メナスというのは和訳すると「見えざる脅威」だと思うんですが、本作の話の大筋は

 

 

銀河共和国は、各惑星の王と元老院議会、治安と正義の守護者ジェダイによって平和が保たれていた。

 

しかし貿易関税に関する論争の果てに、通商連合が抗議のため、惑星ナブーに攻撃を仕掛けることとなった。

 

一抹の陰りを見せる銀河の平和。その陰には暗黒の道を究めしフォースの騎士、「シス」と呼ばれる存在があった…

 

 

みたいな感じ。この見えざる脅威とは、裏で手を引き共和国の転覆をはかった「ダース・シディアス」の事でしょう。

 

 

ファンタジーにリアルな政治の難しい話を絡める、みたいなのは好き。

しかし、その魅せ方が退屈だったらちょっとしんどい。

 

基本的に会話の中の説明口調で淡々と理解を迫ってくるので、よくわからなかった。

第1部では、帝国軍と反乱軍の戦い、というのを、ダース・ベイダーの恐怖感やエンタメと共に示してくれたので楽しめましたが、本作は話の本筋に関してエンタメ性が薄く、理解しようにも専門用語が多くて大変でした。

 

後述しますが、それはキャラクターの弱さが原因なような気がします・・・

 

 

 

 

2.キャラクターが弱い

 

何を隠そうこの映画、キャラクターが弱いんです。

弱さといっても戦闘力ではありません。キャラとして、弱い。

 

 

オビ=ワン・ケノービ (ユアン・マクレガー

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アナキン・スカイウォーカーの師匠で、第1部ではルーク・スカイウォーカーの成長を見届けた人物。

ジェダイになるべく修業を積む、パダワンという肩書の存在。

 

 

基本クワイガンを待ってる。

 

正味アナキンに対してそんな思い入れはなさそう。

 

 

そもそも、アナキンを見出し、奴隷から解放する仕事をこの人にやらせればいいんですよ。

 

 

オビワン、アナキンの秘めたパワーに気づく

オビワン、クワイガンの制止を振り切ってアナキンに運命を託す

オビワン、アナキンを奴隷から解放

オビワン、評議会の制止を振り切ってアナキンを育てることを決意

 オビワン「僕はもう一人前のジェダイマスターです!」

 

 

みたいな流れなら、アナキンにとってオビワンは師匠であり恩人である、という事実に説得力が増すはず。

 

 

 

まあ実際はそれら全部をクワイガンがやったんですが。

 

 

 

 

クワイ=ガン・ジン (リーアム・ニーソン

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オビ=ワン・ケノービの師匠である、ジェダイ・マスター。

アナキン・スカイウォーカーの才能を見出し、彼を奴隷から解放した。

運命、という言葉を盾に急に無茶する。

 

別に、クワイガンというキャラ自体は良いんですよ。

カッコいいし、オビワンの師匠を登場させることでオビワンのキャラに厚みが出るし、ジェダイの世界観と強さに説得力も出ます。

 

ただ、本作であっさり死ぬし、のちの作品でも出てこない。

 

 

オビワンの師匠かつアナキンの恩人、と両者に恩を売っといて説得力を奪った癖にエピソード1であっさり死ぬ。

 

しかもそんな二人の恩人クワイガンを殺したダースモールを二人の宿敵にするとかでもなくあっさりエピソード1で殺す。

 

 

 

 

 

クワイガン、必要?

 

 

 

 

 

この二人がメインパーソン。しかし先述の通りオビワンはあまりなんもしません。

もちろん戦ってたりはするんですけどね。でもクワイガンのほうが主体的に色々やる。

 

 

オビワンは強いし、聡明で冷静なので、頼れる存在ではありますが、観客にとって親近感があったりカリスマ性があったりといった魅力的なキャラ、というには少し弱い。

 

 

 

 

肝心のクワイガンですが、かなり強いジェダイらしく、めっちゃ冷静。

カッコいい存在ですが、それってリーアム・ニーソンのカッコよさじゃね?的な。

 

  

才能あふれるフォースの使い手であり、欲を制し、未来を見つめ、執着を捨てた、達観し冷静な人物二人。

 

これって魅力的なキャラクターでしょうか・・・?

確かに作品の中でこういう存在がいたらそれはそれで人気があるはず。でも、主要な登場人物がみんなこうだったら少し退屈じゃないですか?

 

 

カカシ先生や、シカマルや、イタチみたいなのしかいない『NARUTOだったら退屈ですよね。

やっぱりナルトやリーのような泥臭くて等身大の存在が必要じゃないですか。

 

 

クワイガンとオビワンはもちろんかっこよかったけれど、他のジェダイも含め、登場人物がみんな低血圧すぎて、観ていて感情が乗りにくい

みんな達観していて、共感からは遠いんですよね。

 

 

ポッド・レースやナブーでの戦争はエンタメ性がありますが、結局はその舞台を動くキャラに気持ちを乗せないと入り込めないんです。

 

ましてやこの映画はSF映画ですから、ヒューマンドラマ映画のように現実世界の自分を投影したり・・・ができないわけですよね。

やはり、本作には「観客が感情移入できる存在」が必要だったのかな、と感じます。

 

 

第1部に関しては、平凡な暮らしをしながら自分の力を生かせる場所を求めていたルークは感情移入しながら応援できる存在だし、ニヒルでそれでいて人間臭く、友情に厚いソロはカリスマ的存在としてかっこよかったですよね。

 

クワイガンとオビワンには、彼らのような魅力があるとは思えなかったです。

 

 

 

アナキン・スカイウォーカー (ジェイク・ロイド)

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純粋で可愛いですが、演技力が微妙。表情が一辺倒でつまらなかった。

R2と出撃するシーンとかは楽しくてよかったと思う。

 

 

たださっきも言ったけどそもそも子供である必要が薄い気がする。

 

後の話になりますが、彼がダークサイド堕ちしたのって、「パドメへの愛」ゆえじゃないですか。

ならば、パドメとアナキンの愛の間に説得力を持たせなくてはならないはず。

 

なのに、そもそもアナキンがガキなら

 

 

こいつらいくつなの?年の差恋愛?

こんなガキのことをのちのち好きになるわけ?

 

 

といういろんな疑念が生まれてしまう。

母親に対する慕情の表現としては確かに良かったですが、それくらいかなー

 

 

 

パドメ・アミダラ (ナタリー・ポートマン

 

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ナタリー・ポートマンは美しいですね。いくつくらいの時なんでしょうか。

 

替え玉役にキーラ・ナイトレイ。そっくりでしたが映画好きなら見分けられたはず。

 

衣装の数がとても多く、どれもオリエンタルで素敵。こだわりを感じますね。


勇敢で国民を愛する良き女王ですが、パドメに関するシーンやセリフは全体的にインパクトに欠けました。そこまでキャラが際立っていた感じではなかったような?

 

彼女の強い性格がレイアに遺伝した、と考えると面白いですね。でも、もっとレイアの勇敢さやルークの魅力を思い起こさせるようなポイントがあったらキャラの厚みがあったのかな・・・?

 

銃の扱いがうまく、妙に戦闘力が高い。この辺はレイアっぽいな。

 

 

まあ次回作でこいつら(アナキンパドメ)のファッキン恋愛小説を見せられることになるんですが、その話はまた今度。

 

 

 

ジャー・ジャー・ビンクス

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こいつですよ、問題児は。

映画史上もっとも不快なキャラの一人として挙げられるほどの嫌われ者

間抜けで下品で失敗ばかり。個人的には、かわいらしくて好きですけどね。

 

ただ、彼の存在が少し「下品な、子供だまし的なお笑い」を作ったのはちょっといただけない。

 

第1部でもC3やR2などのコメディ要素はあったわけですが、あれって割と「シリアスな笑い」じゃないですか。

ギャグというよりは、ユーモア。大真面目ゆえの面白さというか。

ビンクスは、完全にふざけてるというか、制作陣の子供騙し的なギャグが見て取れたのは少し不快でしたね。

 

しかもこいつ、仕方ないとはいえ、後で”まっずいミス”犯しちゃうからね。

 

 

ナブーに通商連合が侵略してきた際、兵力としてグンガン族を率いるという役割があるにはあるんですが、そもそもあんな気持ち悪いルックスしてる種族の戦闘シーンをみたいかといわれるといささか疑問。

 

まあ僕個人としては彼は嫌いな存在ではなかったですが、いなくてもいい気はする。

 

 

 

・その他ジェダイマスター

よくわからん。ゴチャゴチャ小うるさい。

 

 

 

弱いキャラに感情を乗せることもできず、小難しい話が説明口調で続く。

子供には難しいし大人には退屈なのかな・・・と思いました。

 

 

しかし好きなキャラもいました!

 

 

・ダ

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めっちゃルックスかっこいい!!!!

この「絶対関わっちゃいかん奴」感、「どう考えても悪い奴」感が完全に悪の敵。

 

 

しかもこいつ全然しゃべんないんですよね。それゆえに

「悪に支配され、もう完全に人の心が残ってない戦士」

みたいな感じがする。

 

ダース・シディアスゴチャゴチャうるせえジジイなので、ルックス的にもこっちがラスボスでも良かったな。

 

個人的には、ダース・シディアスがダースベイダーより恐ろしい存在ってことが気に食わないんですよね。

 

まぁそれはそれとして。

また強いんですよ、こいつ。

 

第1部では語られなかった、フォースのダークサイドの力を操る戦士、「シス」

第2部におけるキーとなる存在のシスですが、その存在感を示すポイントとしてダース・モールは優秀だったのではないでしょうか。

 

見た目からして、

 

“憤怒”

 

みたいなやつですよね、彼。

何も語らずとも、怒りに身を任せた結果、ダークサイドに堕ちたんだろうなっていうのがルックスや表情から伝わってきます。

 

スターウォーズサーガに共通して言えることだと思いますが、脚本がやけに説明口調なのが多い。

「語らずして観客に自然に感じ取らせる」みたいなのが少ないんですよね。

 

そのくせに、エピソード1は描写が薄いものだから退屈に感じてしまう。そういったパターンが非常に多かった、というのが第2部の全体的な印象であります。

 

しかし、このダース・モールに関しては、情報量が少ないゆえにむしろ深みがあって興味深かった

 

アクションもカッコよくて、第1部ではアクションとしては微妙だったライトセイバーでの戦いが、かなりスタイリッシュになっていて楽しかったです。

二つの刃が付いているというセイバーのデザインもたまらん良い。

 

 

しかしここにもちょっと不満があって。

 

というのも、ライトセイバーでの戦いにスタイリッシュさ必要なのか?ということ。

 

第1部でのライトセイバー戦はまぁ迫力の無いものでした。

が、「怒りや憎しみは力を増幅させるが、その分それに溺れると暗黒に堕ちる」というフォースの特性をうまく説明していました。

レイアの名を出されたとたん平静を失い、ベイダーの腕を切り落としたルークとかね。

 

ある意味、ライトセイバーの戦いって「剣を交えるバトル」というよりは「精神力のぶつかり合い」みたいな風に個人的には捉えていたんです。

 

今作、アクションとしては凄くカッコよくて楽しかった。

けど、本質的な部分では微妙。

 

 

モールの手によってクワイガンが殺されてしまいます。

 

師匠を殺されたオビワンは平静を失い力に溺れそうになるが、その怒りをぐっとこらえたおかげでフォースの力が増長し・・・

みたいな描写が無かったので、オビワンがダースモールを撃破するのがアッサリした印象だったんですよね。

それゆえに

 

 

 

 

もしかしてクワイガンって弱いの?

 

 

 

 

っていう感想が先立ってしまったんですね。

 

 

 

しかも、先述の通り、もうちょっとダースモールを活かして欲しかった。

 

オビワンにとっては師匠を殺された宿敵なわけで。

ならば、殺さずに生かしておいて、後から再登場させても面白そうなのにな、と思いました。

 

プリクエル三部作に共通して言えることですが、

 

毎回毎回敵をころころ変えた

 

というのはマイナスポイントじゃないかな。

シディアスよりモールのほうがキャラ的に倒すべき敵っぽいんで、ぜひこいつをプリクエル三部作で大暴れさせてほしかった。

 

 

 

3.総括

 

僕は鑑賞したのが4.5.6を観た後だったので、ちょい残念な気持ちがありました。

最初に観るスターウォーズがコレならまた違った感想だったのかな。

 

15年も待ち続けてコレをみたとしたら、僕なら期待外れだな、と感じていたと思います。

 

映像もとにかくCGが多く、技術的には劣ってても実写が多かった第1部と比べると、視覚的楽しさも薄め。

 

ポッドレースやダースモール戦など、エンタメ的に楽しいシーンはあれど、ストーリーとしての奥深さは薄い。

 

話の大筋は嫌いじゃないけど、いかんせん退屈。

 

僕の中での評価は、

 

☆3.7/5.0

 

です!

 

 

 

意外と高いのは、そもそもスターウォーズサーガが好きだからです。

 

魅せ方やキャラに文句はあれど、脚本の大筋は楽しめたし、好きです。

僕の友達はコレが1番好きっていってたし。

 

 

不思議なもんで、どれだけ退屈だーと思ってても次を観たくなるんですねー。

 

次は『エピソード2/クローンの攻撃』です!

ついにクローン戦争について語られるのでしょうか?!

 

それでは、

フォースと共にあらんことを!