趣味の話 #3「おすすめは?」への回答案 映画篇
こんにちは。
ウサミです。
前回の記事で、「おすすめされる」ことの難易度に関して書きました。
usami-cinema-cafe.hatenablog.com
というわけで、今回は「映画に精通してない方へオススメする映画」をいくつか紹介したいと思います。
紹介するにあたって、ある程度のあらすじと、極力「観たい」と思ってもらえるような文句を、簡単に添えたいと思います。
良かったら、気になった映画をチェックしてみてください。
映画好きの方は、「これオススメしやすいね」なんて共感していただけると嬉しいです。
0.はじめに
いわゆる「映画好き」って何でしょうか?
僕なんかは周りに「映画好き」を公言していますが、本当に詳しい方からしたら、駆け出し。映画の知識に関してはまだまだです。
果たして僕が「映画好き」を名乗っていいもんでしょうか?
そもそも、映画って別にみんな好きですよね。
「ラーメン」みたいなもんだと思うんですよ。
ラーメン通の人ってやたら「ラーメン好きなんすよね…」「本当に上手いラーメン屋、知ってますよ?笑」みたいな風じゃないですか。
でも多分ラーメンってほとんどの人好きやん。っていう。ラーメン好きってそんな自称するほどの事か?っていう。
さらに、別にラーメンの名店とかに詳しくなくても、ラーメンが好きならばそれはラーメン好きだし、「ラーメン好き」を名乗ったっていいと思うんです。
それが映画にも当てはまる気がします。
友達と流行りの映画を観たり、トレンドな俳優が出てる映画を追っかけたりとか、映画の楽しみ方は人それぞれ。
映画を観るのが好きなら、それはもう「映画好き」として成立しますよね。ライトな楽しみ方をしている人を「お前映画好き名乗ってんちゃうぞ」とこき下ろすのは間違っています。
でも、やっぱり僕は一般的なレベルよりは少なくとも映画を観ることが好きだと思ってるし、多少の知識もあるし、それを発信したり共有したいと思っています。
だから、
映画を観ることが”特に”大好きで、知識を蓄えたり、考察をしたり、それを共有するのを楽しみとしている人
の事を「映画好き」、と呼ぶことにします。
だから、映画はもちろん好きだけど、年に2,3回映画館に行ったりテレビでやってる話題作を観るくらいの好き度合い、の人にオススメするものと考えてください。
1.ショーシャンクの空に(1994)
【償いとは、希望を捨てないこと。絶望に立ち向かう男の姿を力強く描いた、ヒューマンドラマの最高傑作】
監督:フランク・ダラボン 出演:ティム・ロビンス モーガン・フリーマン
冤罪によって終身刑を言い渡されてしまった男が、銀行の副頭取を務めた頭脳と、決して折れない精神とともに、腐敗した刑務所を生き抜こうとする物語。
とにかく映画のシナリオのクオリティが高く、143分の長い映画ながら退屈なく観れます。
シナリオの起承転結を彩るシーンの一つひとつと、キャラクター達が非常に魅力的。
全体的に分かりやすく、それでいて奥深いテーマものぞかせます。映画のほうから勝手に面白くなってくれるので、非常にオススメしやすい名画です。
映画好きとしてもベストムービーにあげる人は少なくありませんね。
2.レオン(1994)
【”私に殺しを教えて” 殺し屋と可憐な少女、奇妙な純愛を描くアクション・ロマンス】
監督:リュック・ベッソン 出演:ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン
家族を皆殺しにされた少女マチルダは、隣に住む殺し屋レオンにかくまってもらったことで生き延びる。家族なんて大嫌い、でも弟を殺したのだけは許せないと、マチルダは復讐のためレオンに言い放つ。「私に殺しを教えて」
アクション映画ながら、ロマンス映画のような空気感を漂わせており、男女問わずオススメしやすい映画です。
意外性のある設定、魅力的な悪役、スタイリッシュなアクション、ワクワクするシナリオと、面白い要素が詰まった作品で、心に残る一本です。
◆
完全な余談ですが、『ショーシャンクの空に』と『レオン』が公開された年の別の作品に、『パルプ・フィクション』や『フォレスト・ガンプ』といった作品が名を連ねていました。
何ちゅう年や。ベストムービークラスの映画がゴロゴロ。
さんまと紳助が同期みたいに、スターが群生することって、えてしてあるんですね。
上記の二つの映画も、名作なのでぜひぜひ。
◆
3.ロック、ストック&トゥー・スモーキン・バレルズ(1998)
【愛すべきワルたちが魅せる、痛快スタイリッシュ群像劇】
監督:ガイ・リッチー 出演:ニック・モラン ジェイソン・ステイサム他
金を持ち寄って、一攫千金を賭けたギャンブルにでた四人の男。しかし賭けに大敗し、借金を背負ってしまった。返済のために彼らが考えた強盗の計画が、思わぬ大事件の引き金を引いてしまう。
巧妙な脚本が見事で、バラバラのキャラクターたちの運命が収束していく様が心地いい作品です。スタイリッシュでかっこいい演出と、ネジの足りないワルな野郎たちの尖ったユーモアがとても楽しく、複数人と観る場合にもオススメできちゃいます。
あのジェイソン・ステイサムが喧嘩強くなさそうな役っていうのもまた見ものです。
4.はじまりのうた(2013)
【孤独と失念に寄り添う魅惑のミュージック ほんの少しだけ前を向ける、ささやかな物語】
監督:ジョン・カーニー 出演:キーラ・ナイトレイ マーク・ラファロ
恋人との失恋で傷心していたグレタと、時代に取り残された落ち目の音楽プロデューサーのダン。投げやりになっていた二人が偶然居合わせたバーでの出会いをきっかけに、二人はひとつの音楽アルバムの制作を始める。
音楽を使って盛り上げる映画は数多ありますが、『ラ・ラ・ランド』や『バーレスク』とかのミュージカル映画とは違って、こちらはかなり抑揚を抑えた”ささやかな物語”となっています。大きな感動を感じれる映画ではないけれど、ほんの少し明日の力をくれる映画です。
あまり恋愛映画に乗れない僕なんですが、寂しい心が絶妙に共鳴し合うさまが奥ゆかしくて、恋愛色もある映画ながらかなり好きです。男女ともに楽しめると思います。
同監督の『シング・ストリート』なんかも併せて観たいですね。
5.ザ・マジックアワー(2008)
【命を賭けた大演技! 血と汗と涙の勘違いコメディ】
マフィアのボスの女に手を出した男が、それを見逃してもらうために、伝説の殺し屋「デラ富樫」を見つける約束をする。凄腕の殺し屋が簡単に見つかるはずもなく、男は何と「売れない俳優に、映画の撮影だと信じ込ませオファーして、殺し屋のふりをさせる」という前代未聞の作戦を打ち出した。
三谷幸喜のセンスって正直そんなにピンとこない僕なんですが、この作品だけは好きで、何回か繰り返し見ています。
かなりぶっ飛んだ設定ですが、登場人物が誰一人としてフザけてないのがおもしろい。みんな真剣なのに、だからこそそれが可笑しくて笑えてしまう。キャラクターもみんなかわいらしくて魅力的で、ちょっと感動したりなんかしちゃう。ピクサー映画のようなこの映画の魅力が詰まった小気味よく盛り上がるエンディングも楽しいです。
とりあえず、おススメしやすい映画を5つ挙げてみました。
・映画好き感も感じれる
・内容が面白くてわかりやすい
・男女問わずオススメしやすい
「大勝軒」のような映画だと思います。多分。
週末の暇~な時間とか、たまには映画でもいかがでしょうか。
そのきっかけとなれれば幸いです。